浅煎りなのに尖りすぎず、ゆっくり寄り添うように味がほどけていく──。
今回飲んだするコロンビア フィンカ ルシタニアは、最初の一口でキュッと背筋が伸びるような明るい酸味を感じるのに、二口目から驚くほどまろやかに変わっていく不思議な浅煎りです。
コーヒー好き子午後の気持ちをそっと整えてくれるような、静かな存在感が印象的。
そんな一杯を、私自身が飲んだ感想と口コミをあわせて丁寧にレビューしていきます。
【コロンビア フィンカ ルシタニア】を私が飲んだ感想


、【コロンビア フィンカ ルシタニア】の袋を開けた瞬間、ふわりと広がる甘さと、ほんのり焦げたような香りが漂ってきて、「あ好きかも」と小さくときめくような気持ちに。



けど、最初のひと口ではキュッとした酸味が前に出てきて、えっ… 。
思わず背筋がすっと伸びるような、浅煎りらしいシャープさ。
でも二口目にはその角がやわらかくほどけて、驚くほどまろやかな印象に。



まるで少し距離のあった人が、急に心を開いてくれたような柔らかさで(笑)。
時間が経っても酸味だけが強くならず、やさしい甘みとコクが静かに続いていくから、飲み進めるほどに気持ちが整っていく。
昼下がりに「あと一歩、頑張りたいな…」と思う瞬間に、背中をそっと押してくれるような、“やさしいのに、ちゃんと主張が見え隠れする” そんなコーヒーです。
【コロンビア フィンカ ルシタニア】の口コミまとめ


良い口コミ
飲みやすさを評価する声がとても多く、コロンビア フィンカ ルシタニアの爽やかな酸味・やわらかな甘さ・クセのなさが高評価につながっている印象。



浅煎りだけど尖りすぎず、バランスが良いところが◎
悪い口コミ
強く主張するタイプではないため、「香りのボリューム」「個性の濃さ」を求める人にとってはやや控えめに感じるようです。



やさしさが魅力なんだけど、“パンチ”を求める人には静かすぎるのかも。
【コロンビア フィンカ ルシタニア】をデータで見る


| フレーバー | オレンジ・フローラル・チョコレート |
| 国 | コロンビア |
| 地域 | バジェ・デル・カウカ州カイセドニア |
| 農園/農家 | Finca Lusitania/Javier Macias |
| 標高 | 1,660m |
| 品種 | Castillo, Colombia, Senicafe |
| 精製方法 | ウォッシュド(36h Oxidation) |
| 焙煎度 | 浅煎り |
| 焙煎者 | POST COFFEE |
| 焙煎機 | – |
産地(エリア)
コロンビア・バジェ・デル・カウカ州カイセドニア(Caicedonia, Valle del Cauca)。
コロンビアの中でも“柑橘の明るさ × やさしい甘さ”が出やすい地域で、爽やかさと透明感のある風味が特徴。
精製方法
ウォッシュド(水洗式)+36時間オキシデーション(好気性発酵)。
丁寧な水洗処理に加えて、36時間かけて自然に酸化させる工程が入ることで、“柑橘の輪郭がはっきりしつつ、角の取れたまろやかさ” が出るのが特徴。
ウォッシュドらしいクリーンさを保ちながら、フローラル感や、チョコのような甘さが穏やかに出やすい製法。
| 項目 / 種類 | 好気性発酵(Aerobic) | 嫌気性発酵(Anaerobic) |
|---|---|---|
| カタカナ表記 | エアロビック | アナエロビック |
| 発酵環境 | 酸素と触れながら発酵する。発酵がゆっくりで穏やか。 | 酸素を遮断した状態で発酵。独特のプロセスが生まれやすい。 |
| 風味の特徴 | クリーンで透明感があり、軽やか。“自然体のフルーティさ” | より強いフルーティさやワインのような香りなど、“個性派の味” 。 |
| 向いている人 | ナチュラルさ・スッキリ感・飲みやすさを重視する人。 | 個性的なコーヒーを求める人。 |
| 全体のイメージ | 昔からあるタイプのコーヒー | 最近流行りのコーヒー |
焙煎度
ライトロースト(浅煎り)。
浅煎りだけど尖りすぎず、飲みやすい。
品種
Castillo(カスティージョ)
コロンビアで広く栽培されている主要品種。
病害に強く、収穫量が安定しやすいのが特徴。
味わいは明るい酸味とクリーンさが出やすく、スペシャルティコーヒーでもよく使われる品種。
Colombia(コロンビア)
国名と同じ名前の品種。
カスティージョの先代のような存在で、甘み・酸味のバランスが良く、飲みやすい味が特徴。
Senicafé(セニカフェ)
コロンビアで開発された比較的新しい系統。
クリーンで軽やかな酸味が出やすく、ウォッシュド製法との相性がよい。
安定性と品質の両立が期待される、いわば“次世代系”の品種。
こんな人に向いてそう
- 爽やかな浅煎りが好き
- “軽い酸味 × 甘さのバランス”を楽しみたい
- 午後の一杯を軽やかにしたい
- クセが強すぎる豆より、優しい浅煎りが好き
【コロンビア フィンカ ルシタニア】まとめ
昼下がりって、ふっと気持ちが緩んで、手を止めたくなるような静かな時間が流れる。
そんなときにコロンビア フィンカ ルシタニアを淹れると、ふわりと香りが広がって、少しだけ空気が整う。
最初はきゅっとした酸味が背筋を伸ばしてくれるけれど、気づけばまろやかな甘さが寄り添うように滲んできて、「もう少しだけ頑張れるかも」と自然と思わせてくれる。
強く引っぱるわけじゃなくて、でも確かにスイッチを押してくれる、そんなやさしい浅煎り。
午後の自分を静かに前へ進ませてくれる、小さな“味方”みたいな一杯でした。
