香りはやわらかくて、飲み心地は軽やか。
なのにどこかちゃんと寄り添ってくれる感じがあって、気づけばダラダラ飲んでしまうタイプのコーヒー。
そんな“ゆるい午後”にぴったりだったのが、今回飲んだ タンザニア イユラ AA(浅煎り) でした。
コーヒー好き子浅煎りが得意じゃない人でも個性が強すぎず飲みやすい。
午後の自分をそっと整えてくれるような一本でした。
今回は、そんなイユラAAを実際の感想・口コミ・データを交えて紹介していきます。
【タンザニア イユラ AA】を私が飲んだ感想


【タンザニア イユラ AA】の袋を開けた瞬間にふわっと広がる“コーヒーの甘い香ばしさ”。
焼きたてのビスケットみたいな優しい香りが鼻先をくすぐってきて、「え、これ絶対うまいタイプーーー。」とテンションが上がる。
でも油断は禁物。
浅煎りって、たまにツンデレな酸味で裏切ってくるじゃない?
“最初あんなに優しかったのに急に距離置かれる”みたいな(笑)



タンザニア イユラ AAは香りと味がリンクしてた!
むしろ、淹れた瞬間に香りと甘さのハーモニーがそのまま膨らんで、二度うれしいご褒美コーヒー状態。
そして時間がたつと、やさしく酸味が出てくるんだけど、これがまた絶妙。



イヤな酸味じゃなく、味変を楽しませてくれる感じ。
気づけばダラダラと飲み続けていて、「気づいたらマグカップ空になってるタイプ」の浅煎りです。
ガツンと来る浅煎りじゃなく、まったり飲める浅煎りです。
【タンザニア イユラ AA】の口コミまとめ


良い口コミ
浅煎りって“酸味だけ前に来るタイプ”もあるけど、このタンザニア イユラ AAは 苦味・甘み・酸味の並び方がキレイで、ちゃんと調和している。
そのおかげで、浅煎り好き以外でも飲みやすい。



「華やかさより、整ってる浅煎り」
初めての浅煎りにおすすめ!
悪い口コミ
“味が悪い”というより 「もっと個性がほしい」「香りの主張が弱い」 のような、期待値の違い によるものが大半。
逆に言えば、“刺激少なめ・スッキリ系・淡めシトラス”が好きな人にはハマる。



クセがなさ過ぎて、浅煎りのエッジを求める派には物足りない。
【タンザニア イユラ AA】をデータで見る


| フレーバー | シトラス・サトウキビ・レモングラス |
| 国 | タンザニア |
| 地域 | ソングウェ州ムボッチ地区 |
| 農園/農家 | Iyula AMCOS/- |
| 標高 | 1,702m |
| 品種 | N39・ KP423 |
| 精製方法 | ウォッシュド |
| 焙煎度 | 浅煎り |
| 焙煎者 | POST COFFEE |
| 焙煎機 | ー |
産地(エリア)
タンザニア・イユラ(Iyula)地区。
アフリカ大陸の中でも “軽やかな柑橘感” が出やすいエリアとして知られており、爽やかなシトラスの酸味とクリーンな後味が大きな特徴。
ちなみに、タンザニアのコーヒーといえば“キリマンジャロ”の名で親しまれる北部エリアの豆が有名ですが、
南部エリアのイユラはそれとは少しキャラクターが違います。
- キリマンジャロ → 力強い酸味・華やかさ・しっかり感
- イユラ → 軽やか・爽やか・雑味のないクリアさ
品種
N39(ブルボン系)・KP423(ケント系)
どちらもタンザニアで多く栽培されている在来系の品種で、“酸味の透明感” と “クリーンな味わい” を出しやすいタイプ。
精製方法
精製はウォッシュド。
ただ、一般的な“シャープなウォッシュド”とは違って、香ばしさと甘さの丸みが特徴的。
焙煎度
【浅煎り】
苦味を押さえて、柑橘の酸味・透明感・すっきりした余韻 を最大限楽しむための焙煎度合い。
ロースターの焙煎コメント
浅煎りらしい爽やかさはしっかりあるのに、酸味だけが前に出るタイプではなく、“柑橘の明るさ × シロップの甘さ × レモングラスのような余韻”がきれいにつながるバランス重視の浅煎り。
普段は深煎り派だけど、ちょっと浅めにチャレンジしたいときに。
こんな人に向いてそう
- ナチュラルのベリー系より、ウォッシュドの爽やかさが好み
- 浅煎りを始めて挑戦したい人
- 毎日飲める浅煎りを探している人



普段飲みできる浅煎りとしてちょうどいい!
【タンザニア イユラ AA】まとめ
昼過ぎって、なんとなく気持ちがふわっと緩んで、軽い眠気がにじんでくる時間。
そんなときにタンザニア イユラ AAを淹れると、湯気と一緒にやわらかい香りが広がって、ぼんやりした頭が少しだけ整っていく。
味わいは重くなくて、でも物足りなさもなくて、“ちょうどいい軽さ” が午後の空気にすっと馴染む。
ゆっくり飲んでるつもりが、気づけばダラダラ飲み続けてしまって、「あれ、もう空になってる…?」 とマグを見て驚くタイプ。
気合いを入れるんじゃなくて、午後の自分をやさしく連れ戻してくれるような、そんな浅煎りです。
